DAISUKE KAGEYAMA
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すべての生き物は単独で生きているわけではなく、他の生き物との間で、せめぎ合い、協力、搾取といった多様な関係性を持って共存しています。これらの関係はとても複雑であるため、1つの生物だけを取り出してその詳細を研究しても、全体像は見えてきません。特に興味深いのは、宿主の体内に住む微生物が予期せぬ現象を引き起こすことが最近多く発見されていることです。私たちは、昆虫の細胞内で生きる微生物が、自分の利益のために宿主の生殖を巧妙にコントロールする様子に特に注目しています。これらの微生物はどのようにしてそれを行うのか、その能力はどのようにして進化してきたのか、そしてそれが昆虫のマクロな進化にどのような影響や意義を持つのかを探っています。この研究を通じて生命の奥深さを理解し、それによって分かった知見を害虫の制御や益虫の増殖に役立てる取り組みも行っています。
主な研究テーマ
共生微生物によるメンデル遺伝阻害のメカニズム解析
共生細菌の母性効果による胚致死効果のメカニズム解析
母系伝播するウイルスによるオス殺しのメカニズム解析
オス殺し細菌と宿主との間の進化的軍拡競争の観測
宿主個体群に与える共生細菌の影響の解析
共生細菌の培養、ストック化とその利用
共生細菌による昆虫の制御技術開発
主な研究費
ムーンショット型研究開発事業「害虫被害ゼロ」2022年度~
科研費学術変革A「共進化表現型創発」計画研究「細胞内共生体による昆虫の性操作-その多様性と機能の基盤解明」2024年度~2028年度(5年間)
科研費基盤B「細胞内共生細菌ボルバキアによる宿主操作の新規メカニズム」2023年度~2025年度(3年間)
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